2025年6月27日に公開予定の映画『2025年7月5日午前4時18分』。
その原作は、3.11を的中させて有名になった、たつき諒さんの漫画『私が見た未来 完全版』です。
そして新たに2025年7月5日に大災難が起こると描かれた「私が見た未来完全版」は、再び注目を集めました。
そんな原作をもとに制作される映画ですが、ジャンルや登場人物、ストーリー構成など、原作とはかなり異なる方向性がうかがえます。
この記事では、映画のあらすじや設定を整理しながら、原作との違いを深掘りしているので、気になる方はぜひ参考にして下さい。
- 映画と原作の内容や設定の違い
- 原作『私が見た未来 完全版』の概要
- 映画が原作をどうアレンジしているか
- 原作と映画の比較ポイントや見どころ
映画2025年7月5日午前4時18分の原作『私が見た未来完全版』の詳細
まずは、映画2025年7月5日午前4時18分の原作となる『私が見た未来 完全版』について知っておきましょう。
すでに「知ってるぞ」と言う人は、「映画2025年7月5日午前4時18分と原作の違う所」へ飛んでください。
元ネタは2025年7月に大災難が起きるとされている
この本には、たつきさんが実際に見た夢の内容が記録されていて、
その中の一つに「2025年7月に大災難が起こる」という記述があることから話題になりました。
ちなみに、たつきさんは以前、東日本大震災を予知したような夢を描いたことでも注目を集めています。
その実績(?)があることで、「もしかして今回も本当なのでは…」という空気が広がっていったんですよね。
ただ、この「災難」という言葉が示す内容はとても曖昧で、自然災害なのか人災なのかもはっきりしていません。
そのあやふやさが、逆に都市伝説として広がりやすくなったとも言えるでしょう。
映画は、そんな「予知夢」という元ネタに現代の不安要素やネット文化を掛け合わせて、リアルな恐怖に仕立てているわけです。
午前4時18分はたつき諒が夢を記した時間
ここ、実は多くの人が誤解しているポイントなんですが、
たつき諒さんが『私が見た未来完全版』の中で「午前4時18分」と書いているのは、災難が起きる時間ではなく、「夢を見た時間」なんです。
つまり、「2021年7月5日の午前4時18分に見た夢」が「2025年7月に大災難が起きるかもしれない」という内容だった。
というのが正しい情報なんですね。
ところがSNS上では、「2025年7月5日 午前4時18分に何かが起きる」というふうに話が広まり、
いつの間にか午前4時18分に何かが起こるという都市伝説にすり替わっていきました。
映画はその誤解された情報をうまく取り入れて、リアルとフィクションの境界をぼかしています
観た人に「本当に起きるのかも…」と思わせてしまうところが、この作品の巧妙なところなんですよね。
映画2025年7月5日午前4時18分と原作の違うところ
- ジャンルが違う
- 登場人物が違う
- 物語の構成が違う
ジャンルが違う
『私が見た未来完全版』は、漫画家・たつき諒さんが見た夢をまとめた、ノンフィクション要素の強いエッセイ形式の予知夢記録です。
一方、映画『2025年7月5日 午前4時18分』は都市伝説ホラー。
夢の内容をもとに、「もしそれが現実になったら?」というフィクションに昇華させたものです。
不吉な予言と日常が交差する不気味さを演出するために、エンタメ性・恐怖演出が全面に押し出されています。
つまり、「事実ベースの夢の記録」と「その夢が本当に起きたら…という妄想ホラー」の違いですね。
登場人物が違う
漫画に出てくるのは、たつき諒さん本人が体験した夢や出来事と、
その他のキャラはたつき諒さんのお友達などが出てくる程度です。
対して映画には、しっかりとした登場人物設定があります。
主役の原ハルカをはじめ、謎の訪問者やネットミームを追う同僚、
さらにはSNS上で噂を広める人物たちなど、物語を展開するうえで必要なキャラクターが多数登場。
ストーリーの緊張感や人間関係の変化を見せるためには、やはり登場人物の存在は欠かせないので、
このあたりも「映像作品として成立させるための違い」といえるでしょう。
物語の構成が違う
順を追って展開される物語ではなく、夢の内容や解釈、過去の出来事との関連性を考察する形式。
それに対して映画では、きちんとしたストーリーラインが用意されています。
主人公・ハルカの日常にじわじわと忍び寄る異変、SNSでの噂、謎の動画、不気味なセリフ。
すべてが「ある一点」へ向かって収束していくように設計された「物語」として描かれています。
この物語構成の違いが、「読む作品」と「観る作品」の差をはっきりと感じさせてくれる部分です。
要するに、原作は「夢の記録」、映画は「その夢を元にした創作ドラマ」という立ち位置ですね。
映画2025年7月5日午前4時18分のあらすじを詳しく解説
ここではあらすじを私独自の目線で解説していきます。
原ハルカは誕生日に世界の終わりを迎える主人公
物語の主人公は、映像制作会社で働く原ハルカという女性。
彼女の誕生日は、2025年7月5日。
偶然にもその日は、インターネット上で「何かが起きる」と騒がれている予言の日でもありました。
普段はごく普通の日常を送っていたハルカですが、この日を境に、彼女の周囲では少しずつ不吉な出来事が起き始めます。
誕生日という特別な日が、なぜか“世界の終わり”のような雰囲気へと変わっていく…。
この映画では、彼女の平凡だった日々が静かに、でも確実に崩れていく様子が描かれています。
誕生日=幸せ、という常識を裏切る設定が、冒頭から強烈な不安感を与えてくれます。
ドアノブを回す訪問者が恐怖の始まりを告げる
ある深夜、ハルカは自宅の玄関から異常な音を聞きます。
「ガチャガチャ…ガチャガチャ…」と、ドアノブが狂ったように回され続ける音。
誰が?なぜ?──その答えはわからないまま、ハルカはただ立ち尽くすことしかできません。
この不気味な訪問者の登場をきっかけに、ハルカの心には恐怖が少しずつ染み込んでいきます。
この場面は、音だけで不安を煽ってくる静かな恐怖演出がとても効果的です。
派手なホラー描写じゃなく、「何かがいるかもしれない」という感覚がリアルに迫ってくるので、静かに怖いです。
TikTok動画に「布団に潜む誰か」が映っていた
さらにハルカを追い詰めるのは、SNS上で偶然見つけた一本のTikTok動画。
その映像に映っていたのは、なんと自分の部屋。
「え、これ私の部屋じゃん…」と驚く間もなく、映像の中には“布団に潜り込む何か”の姿が。
この場面、SNSと現実が交差することで、「見てはいけないものを見てしまった感」が一気に増します。
リアルな現代のツールを使った演出なので、現実感があって怖すぎますね。
映画2025年7月5日午前4時18分はつまらない?バズるか考察してみた
- バズる要素は揃っていて話題性は高い
- 「つまらない」意見も出そう
- 賛否があるからこそ話題になりやすい
- 予言×ホラーというテーマはやはり面白そう
バズる要素は揃っていて話題性は高い
元ネタが実在する予言漫画であり、「2025年7月5日 午前4時18分に何かが起きる」というピンポイントな設定。
これだけでネット民や都市伝説好きの好奇心をくすぐります。
しかも、SNSと組み合わせやすいキーワードばかり。
「この日に何かあるらしい」という形で自然とバズが生まれそうな空気があります。
公開時期の6月27日から実際の予言日までは1週間弱。
このタイミングの設計も絶妙で、SNSがにぎわう予感しかありません。
「つまらない」意見も出そう
映画のジャンルが都市伝説系の静かなホラーなので、激しい展開やオチを期待する人にとっては肩透かしの可能性も。
たとえば…
- 「もっと派手な展開があると思ったのに…」
- 「結局なにが言いたかったの?」
- 「オチが曖昧すぎて消化不良だった」
といった声が出る可能性も。
じわじわ来るタイプのホラーは、評価が分かれやすいので、「つまらない派」と「じわ怖派」がぶつかる構図もなんとなく見えてきますね。
賛否があるからこそ話題になりやすい
映画って、評価が真っ二つに分かれるほうがSNSでは盛り上がりやすいんですよね。
「いや、普通に怖かったでしょ!」
「いやいや、あれは意味不明だったわ!」
──こんなやりとりがXで繰り広げられる未来が想像できます。
内容の良し悪しに関係なく、“感想戦”で話題になる映画ってありますよね。
この作品は、まさにそのタイプかもしれません。
予言×ホラーというテーマはやはり面白そう
「予言×ホラー×SNS拡散」って、今の時代の空気と相性抜群。
しかも、実在の著者が過去に震災を“的中”させていたというエピソードも、ちょっと信じたくなってしまうんですよね。
映画のクオリティがどうであれ、
「公開前からすでにバズる要素が多すぎる」というのは間違いないです。
まとめ:映画2025年7月5日午前4時18分の原作との違いについて
- 原作は実際に見た夢をもとにしたノンフィクション
- 映画はその夢をもとにしたフィクションホラー
- 原作は物語形式ではなく夢の記録がメイン
- 映画は主人公のストーリーがしっかりある
- 原作では午前4時18分は夢を見た時間のこと
- 映画では午前4時18分に何かが起きる設定
- 原作に出てくるのは作者本人や友人
- 映画には複数の登場人物が登場して話が進む
- 原作は信じるか信じないかの記録的な本
- 映画はその記録が現実になったら…という仮定で作られている
映画2025年7月5日午前4時18分は、予知夢漫画『私が見た未来完全版』をもとにした新感覚ホラー。
原作に描かれた謎めいた予知夢と大災難の予兆を、映画では緊張感と不穏さに満ちたストーリーとして大胆に描き出していそうです。
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